新しいせかいに飛び込むはなし

この記事はぽっぽアドベント2023、19日目の記事です。

 

 

19日目を担当します、はるです。

ぽっぽアドベント、今年も書かせていただけて嬉しい!はとさん、今年もありがとうございます。今年のテーマは「NEW WORLD」。

昨日のエントリはたっくまさん。今年は本当に楽しい・わくわくする以外のお話も読めるので、本当に色んなことを考えます。

fusetter.com

 

「今年はありますよ」という連絡を貰った時、今年はどうしようかな…と一瞬迷いましたが、テーマが「NEW WORLD」と知って「書きたいことある!」と即返事しました。

毎年何かしらの沼に落ちては情熱を注いでいます、その軌跡に興味があればこちらもどうぞ。ぽっぽアドベントのお陰で自分も振り返れて楽しいです。

 

2019年はHiGH & LOW THE WORSTから山田裕貴くんの舞台「終わりのない」を観た話。

loguesblueink.hatenablog.com

 

2020年はBTSにハマった話。

loguesblueink.hatenablog.com

 

2021年はBTSの推し・SUGAさんが手術療養から復帰した話。

loguesblueink.hatenablog.com

 

毎年推しの話をしていますね…普段は映画や舞台を観たり、アイドルを応援したり、あとはライブに行くのが好きなのでしょっちゅうライブ観に行ってます。

 

そんなわたしの「NEW WORLD」は、バレーボールの試合を観に行くようになったことです。

 

 

なぜ「バレーボール」に?

「バレーボールの試合観に行ったんです」という話をすると「バレー部だったんですか?」とよく訊かれますが、いいえ。学生時代は吹奏楽部・帰宅部だったし、体育の授業でしか運動してこなかったくらい、スポーツとはほとんど縁のない人生を送ってきました。

そんなわたしがバレーボールにハマるきっかけになったのは、たまたま「ハイキュー!!」のアニメを観たことでした。

 

haikyu.jp

なんとなくでアニメを観はじめたらめちゃくちゃ面白くて、最新シーズンまで追いついた後勢いで原作漫画全45巻を電子で大人買いしました。そこからもうどっぷりハマっています。

アニメは今、4期(春高・稲荷崎戦)まで放送されていて、来年2月には劇場版「ゴミ捨て場の決戦」の公開を控えています。

原作はもう完結していますが45巻あるのでちょっと読むの大変…という方はアニメからぜひ。Netflixでも観ることができます。

個人的にはぜひとも原作読んでほしいです、実は!なんと今!無料で読めます!!!!

 

 

 

shonenjumpplus.com

 

このタイミング、マジで偶然に感謝…来年2月の映画公開記念で296話も無料公開されています…ちょっと太っ腹すぎる…!映画の前の部分まで読めるのでこの機会にぜひ読んでみてください!!

 

ハイキューの面白さって、ストーリーがめちゃくちゃ良いのも勿論ですし、「登場人物がものすごく多いけどそれぞれの性格やバックグラウンドがちゃんとある」ところもあるなと思っています。予選や全国大会、複数高校との合宿等々、進んでいくほどどんどんキャラクター増えていくんですが、みんなにちゃんと存在感があるところが良い…

あと自分の生活、仕事とかプライベートでやってる活動とかで自分がどうありたいか、何ができるかについて悩んでた時ハイキューに励まされてました。ネタバレになっちゃうから詳細は書きませんが、本当に最高の漫画です…

 

来年公開される「ゴミ捨て場の決戦」回はもうまるっと殿堂入りエピソードなんですが、個人的ベスト3エピソードをあげていいですか?あげます。

 

☆第163話「月の輪」(19巻)

初回登場時から「たかが部活」「がむしゃらにやればいいってもんじゃないでしょ」と常に冷めた言動の1年生月島くんが、夏の合宿を経て大いに化ける春高予選編の中でも一番熱くなる回です。月島くんの成長というか、バレーに”ハマる”瞬間、何回読んでも胸が熱くなります。

 

☆第278話「守護神のヒーロー」(31巻)

これはね、これほんとに何回読んでも泣いてますね。稲荷崎との試合中の木下くんと西谷さんのエピソード。ハイキューって”ヤバい!すごい!"キャラクターもいっぱい出てくるし胸が熱くなるエピソードそれぞれにありますが、どちらかというと平凡なキャラクターたちの描写がわたしはめちゃくちゃ好きです。同じ2年生の縁下くんとかもそうなんですが「自分もこうでありたい」と思えるというか、自分がやってることが無駄じゃないって勇気をもらったりしてました。

 

☆第333話「タスクフォーカス」(38巻)

これはハイキューの中で一番好きなキャラクター、赤葦くんにフォーカスが当たるエピソードです。赤葦くんと梟谷のエース・木兎さんの大好きエピソードはその少し後・337話「次」の1シーンなんですが(読むたびいつも泣いてる)、333話で赤葦くんが気持ちを整え直す場面があります。赤葦くんの「俺にできる事以外はできないですから」という言葉を初めて読んだ時、ちょうど似たようなことで悩んでいたんですけど、それ以来ずっと自分の支柱のひとつになっています。

無料公開される269話よりも後の話なのですが良かったらぜひ…読んでほしいです。

 

試合の中継を観て推しができる

ハイキューにハマったけど、そこからすぐ実際の試合を観に行ったというわけではありません。

最初は2022年の春高を配信でちょこっと観てみただけ。余談ですが、あの時ちょっと応援してた宮崎県代表・日南振徳の甲斐くんを日本代表チームで見つけてびっくりしました。高校生の時からすごかったけどあっという間に大きくなって…いやあの時から2mありましたけど…試合の大事な場面でピンチサーバーとして投入され結果を残すという、まだ20歳なのにすごい。

 

国内リーグを真剣に気にするようになったのは本当につい最近。シーズンは10月~4月くらいまであって、それ以外のオフシーズンに代表チームの試合が色々ある、ということも最近知りました。元々スポーツぜんぜん観ないので、天皇杯ってサッカーだけじゃないんだ!?というレベルです。笑

国際大会のひとつであるバレーボール・ネーションズ・リーグ(以下VNL)2022も予選が大阪だったのもあってちょっと気にしてたんですが、正直まだ知らない世界へ飛び込むほどの熱量じゃなかったし、秋から始まる国内Vリーグも観に行きたいな~とふんわり思っても、いくつチームがあるかなんてことも知らなったくらい。しかも2022年のシーズン中は仕事やプライベートが怒涛の忙しさでそれどころではなかった。

その忙しいのがひと段落した2023年の夏。今年のネーションズ・リーグこそ真面目に観るぞ!と意気込み、中継を録画して頑張って観ました。

この辺りで日本代表選手の顔と名前とポジションが一致してきます。日本代表チームのキャプテンは現在イタリアのチームにいる石川祐希選手。日本の大学に在学しながら同じくイタリアのチームにいる髙橋藍選手。友達が一番最初に「この人すごいよ」って怒涛のサービスエースキメまくってる動画を送ってくれた西田有志選手。日本代表ともなるとみんなすごくレベル高い選手ばかりですが、その中で特に印象に残った選手がいました。

 

それはリベロの小川智大選手。

小川選手は予選のポーランド戦でスタメン出場した時初めてプレーを観ました。リベロのスタメンはそれまでずっと山本智大選手(リベロ2人とも同じ名前なのすごい)だったので、リベロもう1人いるんだな、最初はそう思ったくらいでした。

これが、試合始まったらね、本当にすごい。リベロは守備専門なのでスパイクやサーブはできませんが、ボールを落としてはいけないバレーボールですごく重要なポジションなんだな、というのを実際の試合観て実感したのが小川選手のプレーでした。解説の福澤さんが「サーブレシーブが得意」と話していたのを覚えていますが、本当に綺麗にセッターに返すし、「なんでそこにいるの?!」って解説に何度も言わしめるくらい、コースを読むのがうまい。同じく日本代表の山本選手ももちろんめちゃくちゃ上手いんですよ、2人ともめちゃくちゃすごい。日本にはそんなすごいリベロが2人もいるんですよ!と解説が福澤さんの時は大体そう仰ってます。笑

 

VNL2023、日本はイタリアとの3位決定戦に勝って銅メダルという好成績で終えました。中継ぜんぶ録画して今でもたまに観てます、本当に面白かった!すごい選手のすごいプレーをたくさん観たけど、すごいコースのサービスエースやスパイクよりも、リベロの素晴らしいレシーブやディグに心惹かれました。

 

youtu.be

まとめられてるのがある!観てください。

 

そして9月に行われた2024年パリ五輪予選、日本の参加する予選の会場は東京。初戦のフィンランド戦を辛勝で終え、その後世界ランク格下のエジプト戦で3セット目から調子を崩しまさかの敗退。

1日挟んで大事なチュニジア戦。それまでの2戦とも、3セット目から相手にペースを奪われていたので、1・2セット目をとっても、ここからが正念場と観ている誰もが感じていた、そんな3セット目のリベロスタメンは小川選手でした。

一発目、相手のサーブは小川選手がレシーブ。セッターの手元に吸い込まれるように綺麗にあげて一本で切った。あれが本当に本当に綺麗で、今も目に焼き付いています。

 

youtu.be

1分27秒くらいにそのシーンがあります。

 

それまでの2日間の3セット目の空気はなく、本当に軽やかに3セットとり切って勝ち、そのままの勢いでパリ五輪の切符を掴んだ日本。本当にすごい予選でした。パリ五輪出場決定おめでとうございます!

 

実際に試合を観に行く

パリ五輪予選生で観たかった…!という気持ちから、やっぱり今年こそVリーグの試合観に行くぞ…!と決意し、どうせなら一番観たい選手がいるチームの試合を観に行くか…と思いました。

一番観たい選手だった小川選手が所属しているのはVリーグDIVISION 1 MEN、愛知県に拠点をおくウルフドッグズ名古屋(以下WD)。去年のV1優勝チームです。

www.wolfdogs.jp

WDが大阪に来る日程で一番早い試合だった10月末の堺ブレイザーズのホームゲームのチケットを取りました。

初めて試合観に行くわたしのために、バレーボール経験者かつ試合もよく観に行く友達が色々相談(会場図見ながら「この辺で観るのがいいよ」って教えてくれた)に乗ってくれました。ライブハウスで知り合った友達とまさか音楽以外の話で盛り上がるなんて…すごくありがたい。

 

試合当日、駅から出ている直通シャトルバスに揺られている間、わくわくよりも生まれて初めての世界にひとりで飛び込む緊張感がすごくてぶるぶるしてました。この感じ、高校生の時にひとりでちっちゃいライブハウスに行った時以来…。

チケットを取ったのは2階自由席、友達が勧めてくれたベンチがある方のサイド側・ネットのある真ん中あたりの前の方に座りました。バレーボールは1セット終わるごとにコートチェンジするんですが、どっち側に行っても観やすい位置で初めての試合を観ることができました。

席が取れて安堵したのでトイレに行ったり会場内をうろうろしてみたんですが、その時目についたのはWDの応援ハリセンを持った人…ブレイザーズのハリセンはチケット見せた時に渡されたんですが、アウェイであるWDはグッズ売り場もないので(ホームゲームの時しかグッズは売ってない!)、ハリセンもないのか…?と思ったら入り口のカウンターにそっと置かれていました…よかったうろうろしてて…

WD名古屋の応援ハリセン。マスコットのウルドくんが描かれています。

開場から少しすると地元のチアクラブの子どもたちのパフォーマンスがありました。チアだけでなくキッズクラブの子どもたちもたくさんいて(入場の時一緒に出てきたりする)、スポーツ観戦するのがほぼ初めてだったので地域にスポーツチームがあるってなんか楽しそうだなと思いました。試合中も子どもたちの応援がよく聞こえてました。

 

試合前、選手たちがアップのために出てきてストレッチや対人パス、サーブやスパイク練習をやるんですが、その時点でもう音がすごい。スパイク速いし音は怖い。実際観るとこんなに高く飛んでこんなに速いスパイクなんだ…ってずっとびっくりしてました。

WDの選手で知ってるのは小川選手以外だとポーランド代表でもあるキャプテン、バルトシュ・クレク選手、セッターで日本代表でもある永露選手、同じく日本代表の高梨選手。テレビで観たことある人たち…当たり前だけどいる…!

 

試合、本当に本当に手に汗握りました。この日はセットカウント3-2でWDが勝ちました。バレーボールは3セット先取、最大5セットまであります(5セット目は15点先取)。いやこれほんとに見ごたえのある試合でした…セットをとってとられてのフルセット。初めての試合観戦でフルセット、めちゃくちゃ面白かったです。ホームゲームだと声援がめちゃくちゃすごくて、WDが点とった瞬間の歓声をかき消す相手の応援の声、圧倒されました。この空気の中で勝っていけるってすごいなぁ。

 

 

この日のMVPに選ばれていたアウトサイドヒッターの山崎選手もすごい印象に残りました。そしてやっぱり小川選手すごかったな…ほんとに「なんでそこにいるの」っていうコースで待ってるし、サーブレシーブもすごいうまかった。ボールを落とさず繋いでいくラリー、すごいサービスエースやスパイクが決まった時よりもスーパーレシーブがあった時の方が歓声がすごかった。わたしもその瞬間が一番高揚しました。落とせばそこで終わるから。落とさないことで次のチャンスに繋げるっていうところがバレーの好きなところです。

 

試合終わって外でバス待ってる間に友達に連絡して「また試合観たい」っていうやりとりから来年一緒にWDのホームゲーム観に行くことにしました。ライブで遠い土地まで行くのはしょっちゅうあるけどまさかバレーボールの試合観に行く日がこようとは…自分が一番びっくりしてるけど、この興奮がそう簡単に冷めないことは自分が一番よく分かってる。この感じはもう、次も行けちゃうよなって感じです。どんなに新しい世界でも一回足を踏み入れれば・飛び越えてしまえば、それまであったような躊躇いなんて嘘みたいに軽やかになってしまうんです、わたしは…

 

どんどん観に行く

次に「行きたい」と思ったのは11月にあったパナソニック・パンサーズとの試合でした。大阪が本拠地のパンサーズのホームゲーム、これは行くしかない!と決意したんですがチケット一般発売に出遅れ、即完売。両チームとも日本代表選手が結構所属してるのでこれは人気ありそう~仕方ないって一旦は諦めました。

ところが試合の3日前にたまたまぴあのサイトチェックしたらリセールが…出てて…しかもアリーナ自由席1枚だけ!!自分の運に感謝しました。

 

会場のパナソニックアリーナは前回の会場よりも大きく、今回は3階だったのでだいぶ遠いかなと予想してましたが、意外と観やすかったです。さすがのパナソニックなので、外のブースの規模も大きかった。

パナソニックパンサーズとWD名古屋の試合外看板。

パンサーズには知ってる選手がたくさんいました。日本代表の西田選手、山内選手、山本選手、大塚選手、エバデダン選手、清水選手や深津選手も知ってる、意外と選手がわかるな…

パンサーズ選手入場の時、会場が暗転してファンの皆さんが持ってるペンライトが光る…ペンライト???アイドルの公演に来たかと思った。前回のブレイザーズの登場よりも派手な演出…他のチームはホームゲームの時どんな風に出てくるのか気になる…。

肝心の試合は3-1でパンサーズが勝ちました。どちらのチームにも好きな選手がいるので、例えば大塚選手のすごいサーブに「おお!」って言った瞬間小川選手が綺麗にレシーブしてて「おお!」ってなっちゃう、どっちのプレーにもテンションあがってすっごい楽しかった。友達が教えてくれた動画で何度も観た西田選手の強烈なサーブをこの目で実際に観た時はすごい興奮しました。マジですごいスピードとパワーだった。

終わった後小川選手と大塚選手のぴょんて飛んで肩タッチしてるやつも見れて…!(ひとりで興奮した)代表チームでは仲良しの2人、試合終わるとほんとに和気あいあいとしてて、精一杯目に焼き付けました。笑

 

来年ももう一度この組み合わせの試合があります、今度はWDホームなので絶対行きたい!ちなみに今週末のホームゲームを観に愛知まで行きます、ついに。緊張するけどすごくわくわくしています。

 

「好き!」でも無理しない

まだまだ試合観るようになって日は浅いし知らないこともいっぱいある。やっと最近、小川選手が大学時代主将だったことを知りました。*1 小川選手のファンクラブもあるけど入ってない(WDはレギュラー会員になろうかなと思っていますが)。今までは新しく好きになったものにガッと突っ込んでのめり込む、色々調べてみる、が常だったんですが、33歳、仕事も好きなものもたくさんあって忙しいのに体力もない…。

ほんとについ最近までは、以前のように好きなものでいっぱいになれない、そんな自分のことをちょっと寂しく感じていたんです。でも、100の熱量で向かっていけなくても、自分のペースで好きなものと向かい合っていけばいいかなって、今年のぽっぽアドベントの色んなエントリを読んでてなんか気持ちが楽になりました。みなさんそれぞれに好きなものとの向き合い方や熱の注ぎ方があるってことを文章で(漫画の方もいらっしゃいます)読めてよかったです。

 

これもわたしの「NEW WORLD」!ということで最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

明日はチグリスさん!手話、やってみたい言語のひとつなのでとても楽しみにしています。

 

 

最後に好きなプレー動画を置いていきます!

石川選手のフェイクセット本当に綺麗。まず綺麗にトスあげられるのがすごいんだけど、スパイク打つよ!と見せかけてトスあげられるのがすごい…初めてこれ観た時「漫画で見たやつじゃん…ほんとにできるんだ…!」って感激しました。実際の試合観てるとね、漫画の中だけでしょ、みたいなプレーいっぱい観ます。

 

youtu.be

 

友達が最初に教えてくれた西田選手怒涛のサービスエース動画(1分8秒~)。

 

youtu.be

いやマジでほんとにとれないんだもんね、すごいね。

 

そして攻守ともにすごすぎる髙橋藍選手も観てほしい…

 

youtu.be

パリ五輪予選期間の髙橋藍選手とバボちゃんのラブラブっぷりもぜひ…かわいい

 

 

 

 

 

 

 

Welcome home, my blue

この記事はぽっぽアドベント14日目の記事です。

14日目を担当するはるです、よろしくお願いします。

 

さあ、今年もぽっぽアドベントの季節です。

はとさん、今年も開催ありがとうございます、お疲れ様です。

ぽっぽアドベントが始まると、今年も終わるね~!という気持ちになりますね。師走、皆様いかがお過ごしでしょうか。わたしは忙しいです。忙しいけど毎日ぽっぽアドベントあるから!毎日絶対楽しいことがひとつあるって最高ですね。

毎年こんな楽しい企画を開催してくださって本当にありがとうございます。

 

adventar.org

 

はとさんから連絡をいただいた時、嬉しくてわりと即返事する勢いでしたね。ちなみにこちらは去年書いた記事。

 

今年のテーマは「私の望みの歓びよ」。

「私の望みの歓び」って何だろう…とちょっと考えてみて、今年好きになったものが結構あったのですが、「歓び」ってわたしにはもうこれしかなかったです。

 

それは、「最愛の推しがステージに帰ってきたよ」ということ。

 

その人は、BTSのSUGAこと、ゆんぎさん。

 

f:id:logues___q:20211204202410j:plain

左から3人目がゆんぎさん。

去年のぽっぽアドベントでもBTSと彼について書きました。

その中でも触れましたが、2020年11月に長らく抱えていた怪我の後遺症のため左肩手術を受け、療養のためしばらく6人で活動していました。

年末の授賞式・音楽祭典番組の出演は6人で行われ、スピーチにゆんぎさんが電話で参加したり、パフォーマンスではいなかったり、事前に撮影した3Dで6人と同じステージに立つ映像が流れたり、あとはそう…雪だるまになったり…(パフォーマンス中、彼が歌う場面でマイクセットされた雪だるまが映し出された)、いなくてもリアルタイムで観賞してWeverseに連投し、「通知がパフォーマンス映像にかかってうるさい」と(わたしに)思わせてきたり…(同じ時間に観てるというのが嬉しくてにやにやしましたが)

 

f:id:logues___q:20211208220326j:plain

こちらが雪だるまになったゆんぎさん。マイクにもSUGAの文字。

いない間も不在の寂しさを埋めるかのごとく繰り出されるあれこれのお陰で、彼がいなかった期間があっという間に過ぎたような気がします。

 

リハビリのために収録時不在のこともありましたが、徐々に仕事に復帰し、5月21日、Butterカムバックできっちりパフォーマンス復帰してきました。

 

youtu.be

Billboard Music Awards2021で初パフォーマンス。

 

Butterカムバ期もずっと嬉しかったことを憶えてるんですが、復帰してから一番嬉しくて泣いたのは、10月のオンラインコンサート「Permission to Dance On Stage」を観た時でした。

といっても、その前の6月にもオンライン公演「小宇宙」(ファンミーティング)が2日続けてあって、その時に既に踊ってたので、10月のオンコン観るときは正直「戻ってきた」という感覚は特にありませんでした。

 

Black Swanを観るまでは。

 

youtu.be

この曲は振付がかなり大変で、ゆんぎさんの肩にだいぶ負担だったという話を、術後のVライブ配信で本人がしていました。その話を聞いてからあの曲のパフォーマンス映像を観るのがなんとなく辛く感じるようになりました。MVもカムバ期音楽番組でのパフォーマンスも。特に好きなパフォーマンスの曲なんですが、ここ1年は過去映像もあんまり観なかったし、年末番組に出た際のすごいパフォーマンスはゆんぎさんが不在だったのがあって、めちゃくちゃ好きだけど当時は手放しで感動できなかったのを覚えています。

 

そんなBlack Swanを、復帰後初めて7人で踊った。

袖に羽がついた衣装のバックダンサーたちがステージにあがる。彼らのフォーメーションはまるで大きな一羽の鳥のような姿。そして隙間からひとり、またひとりと現れるメンバー。圧巻のパフォーマンス。

そしてダンサーたちがいなくなったステージで、静かに立つ7人。音が鳴って、羽が落ちていくように手を落としていくその姿を見た瞬間、涙がこぼれました。

ああ本当に、帰ってきたんだなと。

 

f:id:logues___q:20211211125304j:plain

 

パフォーマンス復帰からはもう何カ月も経っていたし、彼が踊るたび泣いた時期も、マイクを左手で持ってて泣いた時期ももうとっくに過ぎていたけど、わたしの中で「このパフォーマンス」を観れた時が「戻ってきた」という気持ちを一番強く感じた瞬間でした。

 

というのが、12月3日を終えるまでの一番の「歓び」だったわけですが、このアドベント記事を書き始める前に「歓び」の出来事がもうひとつ増えました。

 

それはBTSオフライン公演の配信を観た時のことです。

 

f:id:logues___q:20211211125322j:plain

 

10月オンライン公演の後発表されたLAでの有観客・オフライン公演。

その報せを目にした時、素直に「嬉しい」と思いました。自分が観に行ける可能性はゼロでしたが、彼らが2年ぶりに直接ARMYたちの前でパフォーマンスができる、直接声援を受け取れる、そして彼らの公演を直接目の当たりにできるARMYたちがいる。それが本当に嬉しいと思ったんです。

ほんとはちょっと…仕事辞めよかな~!とも思いましたけど…1カ月くらいあれば引き継ぎとか…なんとか…って本気で考えました。しませんでしたが…

LA、ちょっと行こかな!の距離ではなかったですね…

 

公演は全部で4公演、そのうちオンライン配信があるのは最終日の12月3日。

メンバーは11月真ん中あたりで渡米し、TLにはちらほらとチケット確保した人のツイートも流れてくるようになって。お祭り!って感じがしてこちらもウキウキしてました。

 

当日もウキウキ、してたんですけど、初日公演後に会場にいた記者やファンがtwitterに投稿した映像がTLに流れてきて、それをぼんやり眺めながらじんわり自分の中に「嬉しい」の気持ち以外の感情が湧いてることに気づきました。ああこういうの、やだな~自分が嫌だなって思う感じ。小さな画面越しに観る景色は本当にいま同じ世界線なのかな、って思うくらい、たくさんの人、光、歓声が溢れかえっていて。そしてそれを一身に浴びて輝き、最高のパフォーマンスをする7人の姿があって。

 

あの中にいる人たちは、わたしが喉から手が出るほど望んでいる世界にもう帰れてるんだな、自分はまだ”ここ”に取り残されてるのにな、と思ってものすごく悲しくなっちゃって。自分の好きな人たちがこの2年間どれだけ辛い思いをしてたのか、オンライン公演のたび感じてきたはずなのに。歓声の中で公演したいと思い続けながら、空っぽの客席の中カメラに向かってずっとプロフェッショナルなパフォーマンスを披露し続け、観る人に希望を届けてきてくれた彼らが今、それを叶えているのに。そして、このパンデミック禍でみんなそれぞれに辛い時期を過ごした人たちがそこで楽しんでる。それを心から嬉しいと感じてるはずなのに。

そういう気持ちに気づいてから、正直、最終日のオンライン配信を心から楽しめる気がしませんでした。もう、画面越しから受け取れるエネルギーだけじゃ自分を励まし続けることなんかできないとも思ってました。

そんな風に落ち込んでたら、2日目公演の後にゆんぎさんがVライブ配信をしてくれて(というか毎日誰かしら公演後にホテルから配信してきたんですけど、以前のログとかで知ってたけど実際体験するとテンパりますね)。30分ほどの配信の最後に、こんなメッセージを残してくれました。

www.vlive.tv

そしてこの公演を待ってる全世界のたくさんの方々、僕たちが必ず会いに行きます。必ず会いに行くのであまり悲しまずに。本当に僕が"Telepathy"という曲を書いた時そういう気持ちだったんです。「大したことはないよね、痛いところはないよね」という。本当に会いに行くのであまり悲しまないでください。"Telepathy"の歌詞を考えながら本当に少しだけ待つだけだと思ってくださればと思います。

 

いや~なんでこのタイミングどんぴしゃなの?!って思いました。実は2日目公演の日記者会見があって、そこではジョングクもこの公演に参加できないファンに伝えたいメッセージはと問われて言及しているし*1、配信中に行けない人たちのコメントとかも読んでたんでしょうけど、今の自分が欲しかった言葉をどんぴしゃでくれて泣いてしまいました。

"Telepathy"という曲、韓国語のタイトルは「しばらく」という意味の"잠시"なんですけど、この曲はゆんぎさんが書いた曲で、彼のパートの出だしが言及している「大したことはないよね、痛いところはないよね」と相手を気遣う歌詞なんです。

 

open.spotify.com

 

この曲が収録されているミニアルバム"BE"は、昨年パンデミック禍にリリースされていて、ゆんぎさんはいつかまたツアーで世界中を回れた時、その土地その土地で「みんな元気でしたか?」と声をかけたいと思いながらこの曲を書いたのかなと思うと、ほんの少しだけ元気を貰えました。

そんな風に貰った元気を噛みしめながら過ごした数日ですが、自分が配信を心から楽しめるのかは正直分からず、しかも配信当日は仕事を休めなかったので気持ちの整理もつかず…なんとか仕事を片付けてダッシュで早退して画面の前に待機したので、なんかもう、心の中はわりとぐちゃぐちゃになってました。「全然楽しめなかったらどうしよう…」って。

 

でもそんなの、始まったらただの杞憂でした。

知らなかったんですよね、わたし。リアルタイムで観る有観客でのBTSのパフォーマンスが、どれくらいエネルギッシュなのかって。たとえそれを受け取る側が画面の向こうにいたとしても。

今まで有観客公演って過去映像でしか観たことがなくて。パンデミック禍前にファンミーティング公演のディレイビューイングは観たことあったけど、それ以外は円盤でしか観賞したことなかったし、あとはもうリアルタイム公演はぜんぶ無観客オンライン公演だったので、これは初めての経験だったわけです。

 

もう、すごかったです。筆舌に尽くしがたく凡庸な感じになっちゃうんですけど。

この公演って、途中挟まれる映像やセットリスト、衣装なんかも基本的には10月にあったオンライン公演と同じだったんですね。けど、全然違いました。1曲目のONからかなりハードなセットリストなんですが、歓声を浴びながら歌い踊る7人はめちゃくちゃに輝いてて格好良くて、抱えてたもやもやを気にする余裕もなく楽しんじゃいました。すごかったんですって本当に…

中盤、"BE"に収録されているリード曲"Life Goes On"を歌いながら楽しそうにはしゃぐ7人を観てて、MVの最後の映像を思い出しました。

 

youtu.be

空っぽの客席を背に歌っていた曲を、たくさんの観客の前で歌う姿が本当に幸せそうで…あの曲を初めて聴いてからずっと観たかった景色が嬉しかった。

公演も後半に差し掛かり、メンバーがトロッコに乗ってアリーナ席の前をぐるっと回るターン。

"Telepathy"が始まった時、それまでは観客席を見まわして手を振っていたゆんぎさんが「大したことはないよね、痛いところはないよね」と歌いながら配信用のカメラの方を向いた。「これは君のための歌」と歌いながらカメラに向かって手を伸ばす。「画面越しに観ているあなたのための歌でもあるよ」と言わんばかりに。

それを目の当たりにした瞬間からアンコール終わるまで、ほんとに涙が引きませんでした。この人は、本当に…なんて人なんだろう。なるべく誰のことも零さないようすくってくれる人だなって。たとえ画面越しだろうと、ちゃんと問いかけにいくよと言われているような気がして胸がいっぱいになった。

たたみかけるようなアップテンポの曲たち、熱と気迫をもって本編を締めくくり、穏やかに楽しむような選曲のアンコールへ。"HOME" "Mikrokosmos"、BTSとARMY、互いの繋がりをしっかりと示すような2曲をオンライン配信日のアンコールにもってくるあたり、ものすごく愛を感じました。『帰る場所があるからこそ外へ出ていける、ここが僕たちのHOME』『互いが見た互いの光は最も暗い夜に輝く星』そういう、愛のメッセージが込められた2曲。

最後の曲前、それぞれのメントを終えて、ラスト曲は"Permission to Dance"。

歌い始める前にリーダーのRMが「オンラインの皆さん、皆さんのいるところが僕たちのステージです」と言った。その言葉が、何よりもすとんと落ちた。

2年間無観客状態、カメラに向かってパフォーマンスし続け、そのモチベーションを保つことが難しくなっていた7人が、いまその瞬間歓声を一身に浴びて歓びに満ちている7人が、画面越しに観ているわたしたちがいる場所も”ステージ”だと言ってくれたことが、本当に嬉しかった。

 

わ~本当に、終わっちゃうなあと思った瞬間、まったく予想外だったイントロが聴こえた。

”My Universe"。Coldplayとのコラボ曲。

youtu.be

エッ?!と思った瞬間、Coldplayボーカル・クリスが登場。

いやマジ、ほんとに????って叫びましたね…嬉しかった…メンバーもみんなすごい楽しそうでした…ジンくんとかクリスと手繋いでたし…こんな幸福が満ちているステージ、ある?ってくらいに…まばゆくて愛おしい時間でした。

"You, you are my universe

And I just want to put you first

And you, you are my universe

And you make my world light up inside"

アンコール2曲の流れにぴったり…そうかそれもあっての選曲か…?そして歌い終わると光の速さでハケていくクリス。すごい、ほんとに「エッ?もういない」って驚いた。

 

客席を目に焼き付けて名残惜しそうに去っていく7人を、わたしも目に焼き付けました。彼らがあんな風に幸せそうにパフォーマンスするのを次いつ観れるのか分からなかったので。

 

と思ったのもつかの間、配信終わりに画面に映し出されたのは、2022年3月の韓国でのオフライン公演のお知らせでした。

今度は本国で、彼らが一番待ってた場所で。それがすごく嬉しかった。

たぶんわたしはそれにも行けないと思います。今回もオミクロン変異株の影響で隔離措置が適用されたりしてるし、急な事態に対応できないと思うので。

でも今度こそ、本当に心から喜べる。もう大丈夫だって分かったので。

たとえ画面越しだって「元気にしてますか」と歌で問いかけてくれる彼らが、わたしに最上の「歓び」を与えてくれると、分かったので。

 

 

今年もなんだかんだ、BTSにいっぱい愛と希望とエネルギーを貰った1年でした。推しの存在って、こんなにも活力になるんだな、としみじみしています。

精神的な面でも結構助けられたんですが、それ以上に社会問題について向き合うエネルギーもたくさん貰っています。

人種差別問題にグループとして声を上げたり、メンバーそれぞれ寄付をしたりチャリティーグッズを身に着けたりと積極的に行動する彼らと出会って、自分も大きく変わりました。今年のゆんぎさんの誕生日をきっかけに(お祝いの寄付先として)、少額ですが朝鮮学校への定額寄付を続けているし、日韓問題に関する本も読んだり勉強会のオンライン配信を受講したりしています。去年に引き続き今年もすごく影響を受けました。

 

「嬉しい」「楽しい」「幸せ」だけがわたしにとっての「歓び」じゃないのかも、と思います。歓びを与えてくれる存在を愛で応援する時に避けてはいけないこともあるわけで…それらと向き合うきっかけをくれたのは、紛れもなくBTSです。そんな彼らを好きでいる限り―たとえいつか好きでいることをやめたとしても―問題を解決すべきマジョリティ側にいる人間として、向き合い続けたい、と今年は特にそう思いました。

ちなみに12日担当の空尾さんが書いたアドベント記事もBTSについてだったんですけど、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ良かったんでぜひ読んでみてください…わたしも思います、彼らを好きでいることと差別や歴史問題と向き合うことは両立するって。

 

明日15日の担当はきやまさんです!

いつも素敵な絵を描かれるきやまさんなんですが、アドベント記事の文章も楽しみです…!

ぽっぽアドベント2021、今年も本当に素敵な記事ばかりだし後半の皆様もすごく楽しみな方ばかりなので、ぜひぜひ毎日読んでみてくださいね~!

長くなってしまった記事、最後まで読んでくださってありがとうございます。

皆様、よいホリデーと年末年始を過ごしてください。

 

 

 

 

 

「愛してる」よりもっと愛してる人へ

 

 

「愛してるよりもっと愛しています」

 

そんな言葉をなんの躊躇いもなく受け止めるようなことが自分の人生に起きるとは、キム・ナムジュンという人に出会うまで想像もしませんでした。

 

 

BTSのリーダー

ナムジュンお誕生日おめでとうございます。

海外のインタビューで他のメンバーとインタビュアーとの通訳を務めたり、記事や授賞式などで美しい一篇の詩のような受け答えをする一方で、メンバーたちから「頼むからじっとしてて、何もしないで」と言われるほどすぐ物を壊したり失くしたりするナムジュン。

あどけなく笑うその顔には愛らしいえくぼがあって、彼が笑うと心地よい秋の風を頬に受けた時のような穏やかな気持ちになります。

 

f:id:logues___q:20210912143857j:plain

 

2021年のFESTA期間中に公開された動画の中で特に心に残っているナムジュンの言葉があります。

 

ARMYおひとりおひとりのエピソードが気になります。その方の夢は何か、どんなお仕事をされているのか。どこに住んでいて、どんな生活なのか。そういったことが一人一人気になります。

 

youtu.be

 

わたしの話をするような機会は訪れないかもしれませんが、今日はその言葉の通りに少し自分の話を交えながら、お祝いの言葉に変えようと思います。

 

 

 

初めてBTSを知ったのは国連総会でのスピーチでした。

 

youtu.be

あの頃は「アジアのアイドルが国連総会でスピーチするんだ」という少しの驚きを抱いただけでした。それから一年と少ししてからBTSのパフォーマンスを観て好きになってからもう一度この映像を観て、スピーチの内容はこんなに素晴らしい内容だったのかという驚きを感じ、そして、どうして自分がこのグループにとりわけ惹かれたのかその時改めて分かったような気がしました。

 

こちらから全文が読めます(日本語あり)

 

アイドルを好きになってまさか自分が長年向き合うことを避けてきた「自分を愛すること」や「自分が受けた傷」と向き合う気持ちになれるとは思ってもいませんでした。その道のりはまだまだ果てしなく、途方に暮れることもあります。どんなに彼らからの愛と励ましと癒しを貰い続けても、心も体もどうしても動かない時もあります。出会う前と大して変わらないのでは、とさえ思うこともあります。

そんな時はいつもLOVE YOURSELFツアーNY公演でのナムジュンのメントを思い出します。

 

"LOVE YOURSELF"ツアーを通してどう自分を愛せばいいのかを学びました。自分を愛することについて何も分かりませんでした。でも皆さんが教えてくれました。皆さんの目線や愛、ツイートなどを通して教わりました。自分の愛し方を気づかせてくれました。『LOVE MYSELF』は自分が死ぬまでずっと続きます。"自分を愛する"とは何でしょう。『LOVE MYSELF』の仕方を定義できる人はいるでしょうか。その方法を見つけ定義するのが僕たちの使命です。僕が自分を愛せるのは皆さんがいるからです。

僕とBTSを自分を愛する理由にしてください。皆さんが教えてくれたことです。

 

"『LOVE MYSELF』は自分が死ぬまでずっと続きます。"

わたしはこの言葉にずっと支えられています。ゴールはないかもしれない、人生のどこかの時点で達成できるものでもないかもしれない。でもそのことに対して絶望的な気持ちにはなりませんでした。どんなに世界中に愛してくれる人たちがいても、どんなに大きなステージに立っても、「自分を愛することは難しいことだ」ということを身をもって理解しながら自分を愛するための努力を実践し続ける彼らがいるからだと思います。

 

先にあげたFESTA動画内で「信じていないものは?」という質問に「性善説?」と答え、「ただいい人でありたい」と思い行動しそれを積み重ねていくナムジュンがリーダーであるBTSを愛せてとても幸せだし、キム・ナムジュンという人に出会えてとても幸せです。

 

f:id:logues___q:20210912152009j:plain

 

お誕生日おめでとう。幸せだけを願いたいけど、幸せだけが訪れる人生はないから、どうかあなたの思う最善の選択をし続けられるように、その選択の先に後悔がひとつでも少ない人生がありますようにと祈りながら。

사랑보다도  더  사랑합니다.

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしの夜明けの青のひとへ

 

 3月9日はBTSのSUGAさんのお誕生日です。

 

f:id:logues___q:20210306215007j:plain

 

BTSの次兄、ラッパーで作詞作曲家でプロデューサーでもあるSUGAさん、29歳のお誕生日おめでとうございます。

世界中でSUGAさんのセンイル企画が行われていてその様子を眺めて自分の誕生日よりわくわく嬉しい気持ちを味わっているところです。

 

はじめに

この記事は7人の中でほんの少しだけみんなよりSUGAさんのことが好きな人間が、彼から貰った贈りものたちについて自分の話を交えながら綴るものです。SUGAさんの素敵なエピソードというより、この一年彼から貰ったものを通して自分がどんなことと向き合い、どんな自分になりたいと思ったかについてのお話がほとんどなのであまりお誕生日のお祝いに相応しくないかもしれません。でもお誕生日を機会に自分の感情を整理したかったという気持ちでこれを書いています。

歌詞などの翻訳はPapago翻訳サイトを使用しています。そのため少し角のある日本語訳かもしれませんがおおまかな訳として載せています。

 

目次

 

 

最初に惹かれた曲ーInterlude:Shadow

 2019年12月にBTSと出会ってから初めて迎えたカムバック―"MAP OF THE SOUL:7。

 

open.spotify.com

あの頃はまだ「メンバーが曲を書いたり歌詞を書いたりしている」ということをぼんやりとしか捉えていなかったので、あのアルバムを聴き始めてから歌詞の意味を理解したいと思うようになったくらいだった。

そしてゆんぎのソロ曲"Interlude:Shadow"を聴いた時、韓国語は分からないけど聴きとれた英語に胃のあたりがぎゅっと縮まったような感覚がした。

 

日本語字幕は出ないけど英語字幕は出せます

 

open.spotify.com

Please don't let me shine

Don't let me down

Don't let me fly

 

この一節だけでもう十分の衝撃で、そのあと翻訳されてた方の歌詞を読んで更にずしんと重たい衝撃を受けた。アイドルが決して華やかなだけの世界にいるわけじゃないだろうとぼんやり分かっていても、それを改めて曲として聴かされると震えてしまった。

 

두려워 높게 나는 게 난 무섭지 怖い 高く飛ぶのが怖い

아무도 말 안 해줬잖아 誰も言ってくれなかったじゃん

여기가 얼마나 외로운지 말야 ここがどんなに寂しいところか

나의 도약은 추락이 될 수 있단 걸 俺の跳躍は墜落になるってことを

 

나의 바람대로 높게 날고 있는 순간 俺の望み通り高く飛んでいる瞬間

저 내리쬐는 밫에 더 커진 그림자 あの照り付ける光にもっと大きくなった影

Please don't let me shine 

Don't let me down 

Don't let me fly

이제는 두려워  今は怖い

 

가장 밑바닥의 나를 마주하는 순간 一番底の俺に向き合う瞬間

공교롭게도 여긴 창공이잖아 あいにくここは青空じゃないか

Please don't let me shine

Don't let me down

Don't let me fly

이제는 무서워 もう怖い

Don't let me shine

 

みんながはしゃいでる時ひとり外れたところで座ってる、いつもぼんやり眠そうに見える、「来世は石になりたい」とまで言う―それまでわたしの中のゆんぎのイメージはそんな感じで、どちらかというとあまりアイドルっぽくない印象だった。少なくともわたしが今までぼんやりと抱いていたアイドルのイメージとは違っていた。

Shadowを聴いて、この人はアイドルでもありアーティストでもあるんだと、高みへ昇りつめたひとが抱く孤独と恐怖をこんなにも切実に曲にする人なんだとその時感じた。それがわたしにはとても新鮮だった。

 

どうして”そこ”に立っているんだろう―そんな風に気になったのがゆんぎに惹かれた始まりだった。

f:id:logues___q:20210306220751j:plain

 

 

青色で満ちたひと―SUGA's Interlude

 

青色で満ちた俺の頭はさまよっている 

 

Halseyが2020年にリリースしたアルバム”Manic”に収録されている"SUGA's Interlude"でゆんぎはこうはじめる。

 

youtu.be

こちら公式MVに日本語字幕ついてるので歌詞はそこから引用しています。

 

open.spotify.com

 HalseyとBTSのコラボが本当に好き、また共演してほしい。

 

わたしにとっての青色―安息の海の色であり最も暗い瞬間を過ぎた夜明けの色であり、彼の色でもある。

 

COVID-19禍ですべてのツアーがキャンセルされたBTSは、「メンバーが最も制作に携わるアルバムを作る」ことを発表しその過程をアミたちと共有しはじめた。そのひとつとしてメンバーたちが不定期にYoutubeにアップした様々な映像たちがある。作業室でPCに向かう姿、ダンスの練習をしている姿、みんなでミーティングしたり撮影に使用するカメラを選ぶ姿もあった。

ゆんぎが共有してくれたのは、大きなキャンバスに青い絵の具を重ねていく静かな映像だった。

 

youtu.be

 

わたし自身、青色が好きでよく使う。絵の具も刺繍糸も青色…たくさんの種類があるので少しずつ色の違う青色をたくさん持っている。

その中でもゆんぎがキャンバスに乗せていったあの色は、特に好きな色だった。重ねられてゆく暗くて濃い青色は、わたしにはどこか温かい温度を宿しているように感じられた。

そしてあの絵のタイトルを「朝」にしたと聴いた時、もう何度目か分からないほど感じた「この人のことを好きになってよかった」という想いを今までで一番強く感じた。この人にとってこの青は”朝”なんだって。明るいオレンジ色でも薄柔い水色でもなく、この黒と濃い青が混ざり合った色が"朝"の色なんだって。

 

あの日のわたしをすくってくれた曲―Tomorrow

 

open.spotify.com

 

 ゆんぎが作った曲の中で一番好きなTomorrowを聴くたび思い出す景色がある。

16歳から大学を卒業するまで住んでいた家から見える空の景色。遮るような高い建物がなく、そこからは広い空と遠くに境界の山々が見えた。そこから見る朝焼けと日暮れ。空がほんの少しの間濃い青く染まる。空の境は薄柔い青と赤が溶けるように混ざる。

そういう空を「ブルーモーメント」や「ブルーアワー」と呼ぶんだそう。

夜明け前と夕焼けの後のわずかな隙に訪れる、辺り一面が青い光に照らされてみえる現象。天気が良かった雲のほとんど無い、または全く無い空気の澄んだ日にだけ現れる。(wikipediaより)*1

 

あの瞬間―空が青く染まっている朝焼けや夕暮れの心許なさや寂しさを、Tomorrowを聴くたび思い出す。

学校へ行くのが嫌だった時、何が辛いのか自分でも理解できず説明もできず絞り出すように忌避される方法でしか表現できなかった時、壊れてしまっていた関係性の中で気づかずに過ごしていたと後悔した時…Tomorrowの歌詞をほどいてみて、その頃の自分をすくいに来てくれたのかと思った。 

해가 뜨기 전 새벽이 가장 어두우니까 日が昇る前の夜明けが一番暗いから

먼 훗날에 넌 지금의 널 절대로 잊지  마 遠い未来に君は今の自分を絶対に忘れるな

지금 네가 어디 서 있든 今君がどこに立っていても

잠시 쉬어가는 것일 뿐 ひと休みするだけ

포기하지 마 알잖아 諦めるな、分かるだろ

 

 どこにも行けなくて窓の外へ降りて終わらせることばかり考えていた自分、痛みに鈍感になって諦めていた自分、それでもなんとか生き延びた自分…大人になってからあの頃の自分をすくってくれるような音楽に出会えると思っていなかった。

そんな記憶を思い出すからか、わたしにとってのゆんぎは「夜明けの青みたいなひと」だ。ブルーモーメントは昼と夜、夜と朝の隙間にほんの少し現れる空のことだし、ゆんぎはわたしに朝を連れてきてくれたひとだと以前ぽっぽアドベントで書いたけれど、その意味も含めて彼は「夜明けの青」みたいな人だと。

 

 2020年の「変わったこと/変わらなかったこと」について書いたアドベント記事です。後半からゆんぎのお話を書きました。

 

 

「出会った日がデビュー日だから」―Bang!Bang!Con!メッセージカード

 

6月に配信されたオンライン公演「Bang!Bang!Con!」のグッズのひとつだったメッセージフォト。4種類からランダムで1種類、そして7人のうちひとりだけ裏面にメッセージの書かれたゴールドカードがランダムで封入されている仕様だった。Twitterでゆんぎのゴールドカードのメッセージ内容をシェアされている方がいてそれを先に読み、どうしてもそのカードだけは欲しいな…と思っていたら自引きできたという嬉しいことがあった。

 

 

 メッセージにはこんな風に書かれていた。

今も記憶が鮮明です。

デビューした日、ファンの皆さんの応援・歓声がついにデビューしたんだなという感情。

今も舞台に上がるとき、似たような感情を感じます。

最初から一緒じゃなくても毎瞬間デビューみたいだから残念がらないでください。

 

 以前、(記憶が曖昧で正確な公演名は思い出せないのですが)有名なテヒョンの「紫します」が生まれた公演や、WINGSツアーファイナル公演の映像を観ていて正直にいいなと羨ましく感じたことがあった。色んなことがあって、その度アミたちと乗り越えてきた彼らの大切な想い出がある。

あの紫の光ひとつひとつ、ひとりひとりのアミたちがいたから今自分がこうして彼らと出会えていると思うととても感謝したいし、「わたしたち一緒なら砂漠も海になる」という素晴らしいスローガンを掲げたアミたちを羨ましく思ってしまう気持ちも当然あった。

でもゆんぎはそんな風にメッセージを贈ってくれた。そうやってまたひとつ、心に沈んでいる錘を引き上げてくれる。

 

 

「僕みたいな子たちに会ったらその時言ってあげたい言葉があってほしいから」―꿀FM

 

www.vlive.tv

 

 ゆんぎのお誕生日、どこに寄付をしようかずっと考えてきた。

彼の姿勢に関連したところにと色々考えながら、去年の冬先述したぽっぽアドベントの記事を書くために4月のラジオ配信の文字お越しをしていてふと手を止めた箇所があった。

それはアミからの「どうして心理カウンセラーの資格を取りたいのか」という質問に答えたところだった。

僕みたいな子たちに会ったらその時必ず言ってあげたい言葉があってほしいから?

すごくたくさん考えて、そういう子たちと会ったらどんな形であれ助けになりたいから。

 

そういえば以前の誕生日にアミの名前で小児がん財団に寄付していたな、と思い出した。 *2

 ほかにも、日本語記事を探せなかったけど子どもの施設にお肉を寄付した話もあったな、と思い出して(本国の記事は見つけました)*3子どもたちに関する団体への寄付をしようと決めて、今年はどうしてもふたつの団体に寄付したい理由があったので二か所に寄付手続きをした。ひとつは朝鮮学校、もうひとつはLGBT(かもしれない人を含む)子どもたちの居場所を作る支援団体。

 

ゆんぎを好きになってからよく考えるようになったのは「自分はどんな自分でいたいだろうか」ということ。"LOVE MYSELF"とも近いけど、目を背けているべきでないことと自分はどう向き合ってどんなことができるのか、ということを以前にも増して考えるようになった。

さっき「ゆんぎは夜明けの青」だと書いたけど、もうひとつわたしにとってのゆんぎ、というものがある、それは灯台

灯台は暗い航海の中で道しるべとなってくれる光だけど、ゆんぎもそんな風に人生という航海を照らしてくれる存在だと、この一年折に触れて思う。でもその航海のガイドをしてくれるっていうわけじゃなく、あくまでどの道を行くか・どんな選択をするかは自分が決める。その決めた道をちゃんと進んでいけるようにと照らしてくれるのがゆんぎだと思う。

色んなタイミングでアミたちの質問に答えるゆんぎは、アミたちの選択の幅を狭めないような言葉の選び方をしている。昔はそうじゃなかったみたいだけど、わたしが出会ってからの彼の返答はそういうものが多い。

 

さっきのラジオ配信でもうひとつ、印象的だった返答がある。

「最近卒業して就職のためにすごくストレスが溜まっているんですが好きなこと、わたしができることを見つけるのがとても大変です。どうしたらいいですか。」という質問に、ゆんぎはこう返答した。

(中略)僕もいつも考えてます。それと好きなことがある瞬間好きじゃなくなることもあります。自分ができることをが自分だけができることかもしれません。このバランスをしっかり掴まないといけないと思います。努力だけでできる問題ではないと思うし。打ち寄せる波の中で浮かんでいる船になってください。うまく乗り越えられると思います。すみません、答えを言えなくて。昔だったら「好きなことをしてください、どっちがよりあってると思いますか?できること?それならできることをやってください。」と思ったかもしれませんが、その答えも僕が出すことではないので。皆さんの心の中にあるはずです、その答えは皆さんが知ってると思います。その答えを知ってるから、自分ができることが、自分だけができることになるかもしれないし。

 

ゆんぎの、こんな風にどんな人のこともこぼさないように言葉を選んでくれる姿勢が好きだ。そんな言葉たちはわたしの心の中で流されないための錨になってくれている。

 

ゆんぎがVANSのLGBTQコミュニティへの敬意を込めた限定モデルを履いていたことも*4、「男らしさ」について言及したことも*5、同性愛についてのコメントを求められて「There's nothing wrong. Everyone is equal.」と言ったことも*6

そういうひとつひとつの行動や発言を時折思い出す。そしてまた自分に問いかける瞬間・選択をする瞬間・その先へ進もうとする瞬間にわたしが流されないための錨になったり道を照らしてくれたりする。

 

 

 

 

 

f:id:logues___q:20210307185511j:plain



 

 お誕生日おめでとう。

 ゆんぎがひとつひとつ選択してきたこと―良いことも悪いことも嬉しいことも辛いことも―そのすべてのお陰でいまのゆんぎがいてくれることを本当に感謝しています。

どうかこれ以上怪我もなく健康でいられますよう、あなたが足をおろす場所が少しでも泥濘のないところでありますように。今はまだスケジュールでいないこともあるけど、また左手でマイクを握って最高のパフォーマンスができるゆんぎを観たい、という気持ちを抱いて待ってます。

音楽と出会ってくれて、BTSのSUGAになってくれてありがとう。諦めないでひとつずつ夢を叶えてここまで来てくれてありがとう。

 

 

 

 

 

 

まひるの月のように見えなくてもそこにいてくれる愛と優しさの人へ

 

 

テヒョン、お誕生日おめでとう。

 今日12月30日はBTSのVさんこと、キム・テヒョンのお誕生日です。

 

f:id:logues___q:20201229232631j:plain

 

 

 

出会いの、最初に見える景色の中に立っていた人 

 

わたしが初めてBTSを観たのは2019年のFNS歌謡祭、あの2曲のパフォーマンスを観て当時一番印象に残ったのがテヒョンだった。

 

1曲目のFAKE LOVEの歌い出しはテヒョンから。

今でもあの初めて観た時のことを憶えてる、ふわっとしたウェーブの黒髪、黒のジャケットとパンツ、すらりとした佇まい、つるりとした色のない表情で「君のためなら悲しくても笑顔でいれた」と言葉と表情が逆の歌を歌った。その温度のなさに、わたしはぐっと引き込まれた。

open.spotify.com

2曲目のBoy With Luv.のあのイントロでくるりと振り返った時の格好良さ。そして先ほどの冷たい印象とは打って変わったようにころころと表情を変えて軽やかにステップを踏むテヒョンになんてかわいいんだ!と釘付けだった。

open.spotify.com

7人の中で一番踊り方が自分の好みなのがテヒョン。FAKE LOVEの"Love you so bad"のところの身体の使い方がすごく好きなんです。なんて言えばいいんだろう、抜け感?あの手足の長さをうまく活かした絶妙な力の抜け方が好き。

 

豊かな表情をいくつも持っている美しいひと、というのがわたしの最初にテヒョンに抱いた印象だった。

 

youtu.be

LOVE YOURSELF 轉カムバックトレイラー。テヒョンのソロ曲Singularityです。ツアー中はこの曲のあと続けてFAKE LOVEを披露していて、わたしの中でも同じカラーの曲なのでおいておきます。

 

f:id:logues___q:20201229232927j:plain

 

f:id:logues___q:20201230013738j:plain




 

好きな手触りと匂いがする彼の作る曲たち

 

テヒョンが作る曲は自分にとてもしっくりくる。

好んで聴いてるジャンルが近いからかもしれないけれど、今まで好んで聴いてきた音楽と匂いや手触りが近くてよくなじむ。

大好きなのはドラマ・梨泰院クラスの挿入歌だった”Sweet Night"

open.spotify.com

これはなんとなく眠れない夜によく聴いてる。

そして先日のクリスマスにアップしてくれたクリスマスプレゼント曲。

 

soundcloud.com

テヒョンのMIX TAPEをとても楽しみにしている。それは彼が大事に大事に作ってきた愛のこもった手紙なんだろうと思っている。

 

 

 

「紫するよ」という、愛のための言葉の器を作った人

 

テヒョンは「愛してる」以外のたくさんの愛の言葉を知っているひとで、言葉をいつも慎重に選んで選んで置いていくようなひとだと思う。

昔のコンテンツを観ていると、元気で、みんなをびっくりさせたりきょとんとさせるような言動をするテヒョンがたくさんいた。でも、わたしが知った頃のテヒョンはちょっぴり静かに黙り込んでいる姿が多かったように思う。

優しいからひとりでも傷つけまいとするその姿勢を見るたび、そのあたたかさと優しさを愛おしく思いながらも、あなたの傷つきや痛みはどこへ行けるんだろうか、と思う。そんなに優しくいると、そのぶん傷ばかり抱えないだろうかと。

 

 

「僕の愛は大きいので、たくさんもらっていってください」

 

WINGSツアーファイナルのメントで笑顔でこう言っていた愛情深いテヒョン。有名な「ボラへ・紫します・I purple you」を生み出してくれたテヒョン。

 

SUGAさんが不在のいま、記者会見や授賞式の撮影時、何度も「シュガひょんはここにいますよ」と肩を組む姿を見せてくれるテヒョン。思えばSUGAさんの手術に伴う長期休養のお知らせが出る直前にアミたちのところへやってきてくれたテヒョン。

先日BTS POP UP STOREに行きたいけど親に反対されたというアミや行こうと思うと書いたアミに対し、このCOVID-19禍で感染者数も増えている中で「心配だからできたら行かないで」と言っていたテヒョン。

 

彼がメンバーやアミたちに見せる・伝える姿や想いはいつだって愛に満ちていて、それを見るたび自分の中にそっと優しさとぬくもりが積もっていく気がする。

 

あんなに”愛”が自分の中で濁った色をしていたわたしに、美しい紫色の愛を見せてくれたのはテヒョンだった。

自分の名前に、”愛”の言葉が含まれていることが、時々ひどく嫌に感じることがある。名前は生まれてから死ぬまで自分から剝がすことのできない自分の象徴みたいだと思っていた、良くも悪くも。「名は体を表す」という言葉の通りになりたいと思ったこともある、こんな大仰な名前をつけられて自分には不相応だと思ったこともある。

BTSに出会った頃のわたしは本当に、「愛だなんてくだらない」の極致にいたような気がする。そんなものを信じることすらやめてやりたいと思いながら、それを捨て切ることもできない宙ぶらりんのところにいた。

だから最初は彼らがアミたちに伝える「愛してる」にひどく懐疑的だった。そんな言葉をそんな風になんのてらいもなく言える彼らを最初は怖いとさえ思った。

 

テヒョンが「紫は虹色の最後の色で、『最後までお互いを愛そう』という意味がある」と言って「ボラへ」という言葉を作ったと知った時、そんな風に器としての「愛」の言葉に収まりきらなくてもいいんだ、と思わせてくれる彼のその感性にどうしようもなく、言葉にできない感情を抱いた。

そして彼がコンサートでアミたちを見つめるまなざしを見るたび、「これが愛なら嬉しいな」という気持ちが積み重なって、懐疑的でおびえていたわたしの愛への感情をゆっくり優しく溶かしてくれた。その優しいまなざしがきっと愛なんだと感じるたび、そうなら悪くない、そうならいいな、と思うようになった。

 

愛にかたちがあって人の目に見えるなら、それはテヒョンの姿をしてるんじゃないかって思う。わたしにとっての愛は、テヒョンみたいにいつだって誰も傷つけたくないと言葉を抱えこんで、それでも伝えるために何度も現れてくれるような、そんな優しさのことをいうんだよ。この一年でそう思えるようになったよ。

あなたほど愛情深くて優しい人がアイドルをやっていて、世界中に、わたしのもとにも、紫色の愛を届けてくれていることが本当に嬉しい。

紫色の美しい心を持ったあなたが、これから先どんな風にその優しく美しい色を重ねてゆくのかとても楽しみです。

 

 

わたしにとってテヒョンはどんな存在かな、と考えた時ふと思い出したのはまだ明るい空にうっすらと見える真昼の月だった。

テヒョンがくれた愛情や優しさはそんな風に見えないけど実はちゃんとそこにあって、いつだって照らしてくれている。

暗い夜道しるべになってくれる月も必要だけど、明るい時間にもずっとそこにいてくれる真昼の月のように、ずっと心に愛と優しさを降り注いでくれるテヒョンが、どうか誕生日の今日だけと言わずこれから先もずっと、自分自身へのたくさんの愛と優しさを感じて過ごしていけますように。

 

 大好きなテヒョン、お誕生日おめでとう。どうかどうか、あなたが歩く道にはいつだって花が咲いて泥濘なんてなくて、そして優しい月と星が昼も夜も照らしてくれていますように。それは愛と優しさに溢れたあなたをひとりにしないものでありますように。

 

 

f:id:logues___q:20201230014406j:plain


 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬が過ぎればまた春は来るんだよ

 

☆この記事はぽっぽアドベント その1の14日目の記事です。

 

去年に引き続き、ぽっぽアドベントに参加できて嬉しいです、14日目担当のはると申します。

はとさん、今年も楽しい企画をありがとうございます。去年意を決して参加してみて本当に本当に楽しい12月を過ごすことができました。今年はなんと3つのアドベントカレンダー!管理も大変だと思いますが毎日楽しんで読ませてもらっています。本当にありがとう、はとさんはいつも楽しいことを共有してくれる大好きな人です。

アドベントカレンダー2つ目と3つ目はこちら。

 2つ目はご飯でススムさんと他9999人

3つ目は松倉東さん 

 

今年のぽっぽアドベント記事に入る前に去年のぽっぽアドベントの話をしたいと思います。去年わたしは「HiGH & LOW THE WORST」(以下ザワ)とそれに出演していた俳優・山田裕貴さんの舞台「終わりのない」を観に行った話を書きました。


去年の記事はこちら。ザワまだ観てない方はぜひこの機会に観てほしいです。

 

その後どうなったかというと、12月後半にLDHグループのコンサート付きライブビューイングに参加して「あ、わたしってこんな声出るんだ」という声を出し、2月に轟役・前田公輝さんの舞台と、小田島役・塩野瑛久さんの舞台を観劇し、前田さんのファンミーティングに参加しました(ファンミーティングは友人の精神的介抱をしながら自分の正気を保っていたところもあり、誘ってくれた友人には本当に感謝しています…)。

 

 

さて、今年のテーマは「変わった/変わらなかったこと」。

この一年、変わらない日々を送れた人はもしかするといないんじゃないでしょうか。わたしもこのCOVID-19禍によって漏れなく変わったひとりです。

仕事はただの時差出勤ですが、毎週のように足を運んでいたライブハウスにほとんど行けなくなり(予定していたイベントは延期・中止ばかり)、映画を観に行く機会もめっきり減ってしまいました。学生の頃から小さなライブハウスでたくさんの時間を過ごしてきた自分としてはこの一年は本当に辛かったです。16歳の頃初めて訪れたライブハウスがクラウドファンディングをやっているのを見た時、自分にできることがあまりにもささやかすぎて潰れそうな気持ちになりました。

 

そんな変わってしまった生活において自分を支えてくれた存在によって、自分がずっと避けてきたことと向き合えるようになったという変化について書きたいと思います。

 

 

この記事を読んでくださっているみなさんは、BTSという韓国のアイドルグループをご存じでしょうか。

f:id:logues___q:20201212155033j:plain

左から、V、SUGA、JIN、JUNG KOOK、RM、JIMIN、J-HOPE

防弾少年団(本国では今もこの名前で呼ばれます)、BTSは2013年にデビューしたグループで、「防弾少年団」とは「10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く」という意味が込められています。(Wikipediaより)

去年のぽっぽアドベントの最後にBTSとの出会いについて既に書いていて、もし2020年もぽっぽアドベントがあったら絶対BTSについて書きたいと思っていたので、1年越しの夢が叶ったわけです。

 

 

 彼らとの出会い

去年のぽっぽアドベント記事にも書いたのですが、ザワにハマり、ザワで主要キャラクターを演じたメンバーが在籍しているTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEが出演していた音楽番組にBTSも出演していました。2019年12月4日のFNS歌謡祭、それが出会いです。

 左からV、SUGA、JIN、JUNG KOOK、RM、JIMIN、J-HOPE

BTSのことは以前から知っていましたがそれまでパフォーマンスをきちんと観たことはありませんでした。なぜ知っていたか、国連でのスピーチ*1とTIME誌の表紙*2を飾ったニュースを見たからです。

 

 

 

BTS聴いたことない/パフォーマンス観たことない」という方でもこのどちらかはご覧になったかもしれません。この2つのニュースを見た時のわたしは「アジアのアイドルが国連でスピーチしたりTIME誌の表紙を飾ったりするんだ」という、感心のような気持ちを抱いただけでした。

そしてずいぶん経ってからFNS歌謡祭で彼らのパフォーマンスを観て「いいじゃん」と思ったのです。普段バンドばかり聴いてるので、自分で自分に「ちょっと意外だな」と思ったりもしました。

日本の音楽番組だったのでその時の映像はありませんが、こちら他の番組でのお気に入りパフォーマンス映像です(FNSでは日本語ver.を披露)。

 

FAKE LOVEのパフォーマンスがめちゃくちゃ好きです…こちら年末の祭典の時なので普段のとちょっと違っててまためちゃくちゃいいです

Boy With Luv.のカムバ期はビジュアルが一番好きな時です、こちらお衣装もめちゃくちゃ好きな回。

 

初観の「いいじゃん」から2週間、曲を聴いたりMVやパフォーマンス映像を観たりCSチャンネルで放送されたコンサート映像を観たりして徐々にというよりは結構勢いよく沼に突っ込んでいったわけですが、まだ「いやそこまでじゃないよ」と思っていたわたしにとどめをさしたのはちょうどその頃日本で開催されていたファンミーティング「MAGIC SHOP」大阪編のディレイビューイングに参加したことでした。

f:id:logues___q:20201212164154j:plain

MAGIC SHOP

既にチケットの先行販売などは終わっていたのですが、映画館のHPからなんとか確保でき「このタイミングを逃したらなんか勿体ない気がする」という直感(大抵当たる直感)で、まだ完全にメンバーの判別がつかないまま観に行くことになりました。

 

映画館のスクリーン越しでしたが、本当に本当に、最高でした…めちゃくちゃ楽しかったです。そもそもアイドルのコンサート自体初めての体験だったわけで(大きくても大阪城ホールでライブの経験しかない)、途中流れる映像(着替えや転換の時に流れる)や、めちゃくちゃかっこいい舞台装置・演出のすべてに驚きっぱなしでした。

f:id:logues___q:20201212164552j:plain

本国ファンミーティングの模様。この装置でせり上がりコンサートが始まる(公式FBより)

何よりも彼らのパフォーマンスに圧倒され続けた2時間半でした。

ファンミなので結構昔の曲とかも披露していて、最新アルバムしか聴けてなかったわたしにはほとんどの曲が初めて聴く曲だったんですが(分かったのってたぶんHOME、Boy With Luv.とBest Of Meくらいなんですが、後者2曲はアンコール&ラスト曲だった)、そんなの関係なく最初から最後までめちゃくちゃ楽しめました。

そこからスマホのフォルダが彼らの写真でいっぱいになるのも本名で呼ぶようになるのにもそんなに時間はかからなかったし、日本の公式FCに入るまでもすぐでした。

 

好きになって驚いたこと。これはたぶん他のKpopグループもそうだと思うんですが、とにかく公式からの供給量が膨大。Youtubeの公式チャンネルにはMVや練習動画の他にも撮影の裏側のちょっとしたやりとりまで映像としてあがっていて供給過多すぎて目を回しました。何よりも驚いたのは、公式SoundCloud には自作曲やソロ曲、カバー曲までたくさんUPされていることで、彼らの楽曲制作に対する高い意欲が感じられました。(曲が作れる人に弱い)

 

 

2020年の2月、好きになって初めてのカムバック(韓国では作品をリリースし一連のスケジュールを行うことをそう呼びます)を経験します。

「MAP OF THE SOUL:7」のリリースが近づくにつれ日々投下される新しいコンテンツの意味があまり分からないままアルバムの予約をしたんですが、その段階でまず生まれる疑問「形態が4つあるって何?」、現物の「大型書籍買ったのかな?」というサイズ感の段ボール…同封されている様々なコンテンツの山をかき分けてCDを探したこと、今も鮮明に覚えています。

言葉が分からないので色んな方の翻訳を読みながらそのメッセージの温かさに心をゆさぶられ、作詞作曲にメンバーが携わっていることに驚き…新しいアルバムを聴きながら、彼らについてより知っていく中でどんどん「コンサートに参加したい」という気持ちが膨らみました。日本公演、とりわけ大阪公演は最多の公演数が予定されており、絶対1回は行きたいという想いを強くしているさなか…COVID-19の感染拡大。

予定されていたツアーは最終的に全日程中止となりました。

 

COVID-19禍中、彼らとの2020年

そのことに誰よりもショックを受けていたのはもちろんBTSの7人でした。Weverse*3

に現れては何度も「会いたいです」という言葉を置いていった彼ら。公演は彼らにとってファンとの交流の場であり、それを突如奪われることの辛さはファンになって日が浅いわたしでも察するに余りあるほどでした。

でもそんな日々の中でも、彼らは様々な形でわたしたちに励ましと癒しを届けてくれました。

4月には2日に渡って過去のコンサート・ファンミーティングのオンライン配信を実施、6月にはオンラインコンサート"Bang!Bang!Con!"を開催、8月には初の英語詞曲"Dynamite"を配信リリース。

 下半期たぶんめちゃくちゃ流れてた曲だと思います

10月には2日間のオンライン公演「MAP OF THE SOUL ON:E」を開催し、本来ツアーでお披露目するはずだった最新アルバムの曲たちを披露しました。

そして、すべてのスケジュールが白紙になった春に「楽曲制作だけでなくすべての制作にメンバーが携わるアルバムを作ります」とyoutubeでログを公開、その過程をファンと共有し、この11月にアルバム"BE"をリリースしました。

 

 

リリース当日、リード曲の"Life Goes On"のMVを観て、自分でも驚くほどに声を上げて泣きました。

 設定から日本語字幕が出せます。ぜひ歌詞の意味を拾いながら聴いてほしいです。

 

正直、この生活様式に慣れきってしまった自分がいた。今まで自分が身を置いていた場所や関わってきた人たちの苦境に対して自分ができることのあまりの少なさに、そこから逃げていた自分もいた。世界が同時に晒されている困難とは別に、自国の政府や自治体の命を軽視した政策にどれだけ怒っても怒っても追いつかず、日々追い詰められている人たちに対して申し訳なさを感じながらも、自分の生活に必死な自分もいた。もうとっくにさよならしていると思っていた、かつて毎日一緒に過ごしていた希死念慮が気づくとわたしの心の隣に座っていた。毎日目を閉じながら「今日もなんとかやり過ごせた」と思いながら眠っていた。

心が麻痺していたことにももう気づかず、それが当たり前だとすら思っていた。すっかりあの戸惑いや不安なんてどこかに隠してさえいた。そうしないとこの日常をやり過ごせないと思っていた。

 

この曲を聴いたときに思ったのは、彼らも同じように不安や痛みを抱え、それを共有し「頑張ろう」とは言わず「大丈夫」と言ってくれているということでした。

常々、BTSの音楽は背伸びのない、わたしと変わらない青年たちだということが伝わる歌詞だと思っていたけど、こんなに傍にいてくれているという気持ちになれたのは初めてでした。

本当に、傍で歌ってくれるようだった、「Like an echo in the forest/ 一日が戻ってくるだろう」「それでも日々は続く」と。

アルバムを通して聴いた時のあの温かさ。彼らが最も携わったアルバムはどの曲も愛おしく優しくて、その夜は安心した気分で泣きながら眠ったし、次の日もずっと聴きながら泣いた。

オンライン公演も日々のコンテンツも、自分にとっては大きな癒しだったことに変わりはないけど、でもそれは舐めている飴玉のようにすぐ溶けていった。それくらい、憂鬱になるニュースが多かった。でも”BE”を聴いて「わたしたちみんな辛かったよね、そうだよね。わたしも辛かったね。」と自分に言ってあげられた気がした。このアルバムは溶けて消えたりしなかった。再生ボタンを押せばいつでもその温もりを抱きしめられる気がした。

 

 

彼らとの出会いで最も変わった「自分を愛すること」

BTSに出会ってもっとも変わったと感じているのは「自分を愛すること」について向き合えるようになったということ。

「自分を愛する」って本当に難しいし、「自分を大切にする」ということが苦手でした。

子どもの頃にいじめられたことが原因で自己肯定感がものすごく低く、ずっと自分を好きになれないまま大人になりました。相手と和解もしたし、責めてもいない許せてさえいても、その時の経験は今も時折顔を出しては、様々なことをめちゃくちゃにしていく。大事にしたい人間関係を似たような理由で損ねてばかりいるし、あの頃の記憶がほとんどないほど自分の中では今も傷を修復できていないことに気づいたのも最近です。

 

それでもここ数年はなんとなくセルフケアを実践するようになりました。いい匂いがするものを買ってつけたり、ちょっといい化粧品を買ったり。美味しい紅茶を飲んで自分の機嫌を取る努力をしてみたり、あとは好きな人たちに前にもましてささやかな贈り物をするようになった。そういうことを頑張ったのが29歳の一年だったと思う。

でもそれくらいしかできなかった。4月に体調を崩した時も、何カ月も生理が来ないことが普通だという話をして病院を勧められた時も、結局行かなかった。自分を愛すること・大切にすることに「自分の体を大切にすること」も含まれていると思うんですが、それも自分にはどうしてもできませんでした。

 

でもそういうものを少しずつほどいてくれたのが、BTSだった。 

 

序盤でBTSが国連でスピーチしたという動画をシェアしましたが、あれはユニセフと共に2017年から『LOVE MYSELF』キャンペーンをスタートし、世界中の子供・若者の保護を目的とする『END VIOLENCE』の一環としてNY国連本部で行われたものでした。

スピーチしているのはリーダーのRM。彼は自分自身の話をして、最後にこう締めくくっています。

僕はキム・ナムジュン。BTSのRMです。

アイドルです。韓国の小さな町で生まれたアーティストです。他の人と同じように、人生でたくさんのミスをしてきました。たくさんの失敗も恐れもあるけれど、自分を力いっぱい抱きしめることで、少しずつ自分自身を愛せるようになりました。

あなたの名前は何ですか?自分自身のことを話してください。

BTSを好きになってから改めてこのスピーチを観て、自分の中のこわばりがほんの少しほどけはじめた。正直、彼らほど世界中に愛してくれるファンがいてもそんな風に自分を愛するのって難しいことなんだ、という安堵にも似た感情がわいた。

 

RMは"LOVE YOURSELF"ツアーNY公演での終わりの挨拶でこんなことも言っていました。

"LOVE YOURSELF"ツアーを通してどう自分を愛せばいいのかを学びました。自分を愛することについて何も分かりませんでした。でも皆さんが教えてくれました。皆さんの目線や愛、ツイートなどを通して教わりました。自分の愛し方を気づかせてくれました。『LOVE MYSELF』は自分が死ぬまでずっと続きます。“自分を愛する”とは何でしょう。『LOVE MYSELF』の仕方を定義できる人はいるでしょうか。その方法を見つけ定義するのが僕たちの使命です。僕が自分を愛せるのは皆さんがいるからです。

僕とBTSを自分を愛する理由にしてください。皆さんが教えてくれたことです。

自分を愛することは死ぬまでずっと続くこと、そこにゴールなんてないこと。当たり前のようなことなのにわたしはずっと気づかなかった。でも気づいたら、それまでの霧がふわっと晴れていくような感覚だった。それは難しいことで当然だったんだ、そんな簡単にできて、そんな簡単に終われるようなことじゃなかったんだって。

 

このメッセージの後に歌うのは"Answer:Love Myself"。

You've shown me I have reasons I should love myself

I'm learning how to love myself

 

わたしが彼らを好きな理由のひとつが「自分を愛すること」の大切さについて歌っていること。「誰かを愛すること」の尊さを歌う曲はたくさんあるけど、「自分を愛すること」の大切さを歌った曲に初めて出会った。

JINくんのソロ曲Epiphanyもそうで(先日誕生日を迎えたJINくんに寄せた記事に書いた

自分を愛するしるべ、わたしたちの月へ愛の言葉を - NOWHERE)、あの曲はわたしにとって「自分を大切にする気持ちの芽生えない乾いた砂漠のような心を海に変えてくれた」曲です。

 

最近「自分にとってのBTSってどんな存在かな」と考える機会がありました。何日か悩んでふと思ったのは、「”自分を愛する”という旅路における灯台/星図盤」。暗い航海で道しるべになってくれる光のような存在だと。

 

それでも、病院に行こうと思えるようになったのは本当にここ最近のことです。アルバム"BE"のコンセプトフォトが公開になった時、JINくんからの「みなさんひとりひとりがかけがえのない宝石だということを忘れていませんか?」というメッセージを読んでめちゃくちゃに泣いたあと、きちんと病院へ行こうとふと思えました。

今まで誰にどう言われてもそういう気持ちになれなかったけど、JINくんのそのメッセージはわたしの強張りを優しく解いてくれました。まるで”今がその時だよ”という、器に十分満ちたかのように。

今はちょっと、こんな時勢なのでなかなかですが、春までには必ず行こうと思っています。それが自分にできる「自分を愛する」ことの大切な一歩だと思っています。

 

 

 

朝を連れてくる、夜明けの青の人

BTSとの話だけで既にかなりの字数に達してますが、どうしてもこの人についても書きたくてまだ続けます。

わたしの2020年を最も大きく変えた人、SUGAさんについてです。

f:id:logues___q:20201206190343j:plain

アルバム”BE”コンセプトフォトのSUGAさん

SUGAさん(普段は本名のユンギさんと呼んでますがここではSUGAさんと呼びます)はBTSのラッパーであり作詞作曲家・プロデューサーでもある。 BTS以外でのfeat.やプロデュースも多く、2020年はIUのプロデュース&feat.で"eight"、そしてアメリカのシンガーMAXとのfeat.で"Blueberry Eyes"がリリースされています。

ソロ名義はAgustD、今年5月にはほぼサプライズでAgustDの2作目のMIXTAPEを発表し、ファンをわかせました。

 

 

眠れないわたしに朝を贈ってくれた人 

わたしがSUGAペンの沼にどんどん沈んでいくその大きなきっかけになったのは、4月から夏まで続く原因不明の体調不良でした。

仕事には辛うじて行ってましたが、夜眠れないほど辛く、休日は一日起き上がれないこともありました。眠れてもしんどくてすぐ目が覚める。

そんな体調不良で眠れなくなりはじめた4月25日、SUGAさんからの贈りものが届いたのです。

 

V LIVEのアプリをタップして画面を開いても"VOICE ONLY"の文字が浮かぶだけ。「春の日」という曲のあと、SUGAさんの声が聴こえてきた。 

 

澄んだ日差しと、爽やかで暖かな風が吹く4月になりました。退屈しているアミのために退屈しているSUGAがサタデーナイトライブ、クルFMで一緒に過ごします。

(中略)

活動史上本当に最長の空白期間、アミたちも僕たちを見られる機会がなくなりアミもバンタンも、この現実がとても寂しくて残念な状況ですよね。

でもこういう状況を誰のせいにもできないし、本当に心が複雑になって徐々に全般的な雰囲気が暗くなったと思います。

なのでどうしたら僕たちがアミたちとこの空白期間に交流して離れているけどお互いの状況を共感しながらまた日常で元気を取り戻して力を得られるかなとたくさん悩みました。それでシュプDも帰ってきました。 

 ※アミとはARMY(BTSファンの名前。"Adorable Representative MC for Youth"の略。) のこと

そこから、Twitterで事前に募集したアミたちからの質問に答え、リアルタイムで寄せられた質問に答え、1時間ほどで「お疲れさま、今日も」という優しい締めくくりを迎えました。配信時は字幕もなくてなんて言ってるか全然わからなかったけど、その声を聴いてるだけでなんだか安心してその日は落ち着いて寝ることができ、それからこの4月25日の初回は、眠れない時の子守歌になった。

あの頃一番辛かったのは、眠れない時に音楽を聴けなかったこと。物音も身体に響いてしんどく、楽器の音もダメだった。毎日暇さえあれば音楽を流して生活しているわたしにとって、それはとんでもなく苦痛でした。

でもSUGAさんのラジオだけはなぜだか聴けた。眠れない夜は決まって再生して、泣きながら目を閉じる。いつも最後まで聴くことなく気づけば朝だった。 

このラジオは6月13日のBTSデビュー記念日まで毎週、メンバーひとりを週替わりゲストとして招き配信されました。 今年は本当に…この꿀FMにどれだけ救われたことか。最近また夜眠るときに聴いています。彼の話す声にはヒーリング効果があるなと思うくらい、いつも安心できる。 

 

行動と言葉で寄り添う人 

BTSのメンバーそれぞれにたくさん影響を受けたり励ましをもらっていますが、ことSUGAさんから受けたそれは本当に大きいなと、しみじみしています。

 

たとえば10月、BTSのPOPUP SHOPを訪問した際にSUGAさんが履いていたスニーカーが話題になりました。

 久しぶりにファンの前に姿を見せる機会にこのLGBTQコミュニティ支援モデルを履いて現れたSUGAさん。

 

 たとえば4月25日のラジオで質問に答えた時のその優しさ。

わたしがあの初回を特に愛しているのは、SUGAさんの温かさがたくさん詰まっているから。メッセージのひとつひとつに相手に寄り添って返事を返すSUGAさん。

「まだ夢がありません」という人に

「夢がない人もいます。僕が20歳21歳だったら『夢がないなんてありえない」って言ってたけど、28歳、今僕が言いたいのは夢がなくても大丈夫です。」

「夢を諦めました」という人に

「どんな事情があったのか分かりませんが、かなりの勇気を出したと思います。果敢な諦めはものすごい勇気です。お疲れさまでした。」

「どうすれば情熱的に生きられますか?」という人に

「必ず情熱的にならないといけないんでしょうか?毎瞬間燃え尽きるべきでしょうか?選択は本人の役目ではありますが、果たしてそれが幸せと関係があるんでしょうか。願いが叶うことが自分に多くの満足感を与えて幸せになるなら情熱的に生きるべきだと思います。でも、そうじゃなくて穏やかな部分から情熱を…穏やかな部分から幸せを感じて、心が楽なことが本当に自分の幸せの一つであるならあえて情熱的に生きる必要があるのかなと思ってもいます。」

SUGAさん自身は夢のためにずっと情熱的に生きてきた人だと思うし、もっと若い頃は、自身も答えていたように「夢がないなんてありえない」と思っていたんでしょう。でも28歳(韓国は数え年)になって「夢がなくても大丈夫」と言えるし、夢を諦めた人に「すごい勇気です」と労えるし、「必ずしも情熱的に生きる必要はない」と言える。その柔軟さ・寛容さが本当に好きです。

 

 

 

不安や痛みを打ち明けられる人

SUGAさんは11月頭に左肩の手術を受け、今も長期療養中です。

デビュー前の事故で左肩を痛め、その後遺症と長年ずっと付き合ってきたそうですがその痛みも年々増すばかり、この先も活動を続けるためにと手術を決意したそうです。

そのニュースを見た時は彼が長らく付き合ってきた痛みや不安から解放されるのだという安堵と、そんな痛みを抱えながらずっと活動していたことへの上手く言葉にならない感情、そしてアルバムのカムバックスケジュールの多くが7人ではない寂しさを感じました。

11月20日のカムバックの配信ライブではパネルを用意され、事前収録されたコメント映像、さらには電話出演していたSUGAさん、過去にもスケジュールの関係や入院などで6人だったことはあるようですがわたしには初めての6人少年団…正直、めちゃくちゃ寂しかったですし今も寂しいです…

最初は事前収録したパフォーマンス映像が放送されていたのであまり寂しさを感じなかったけど、最近の年末授賞式では6人のパフォーマンスなので、パフォーマンスが最高であればあるほど「ここにSUGAさんがいてくれたらどんなに素晴らしかったか」という気持ちが拭えませんでした(それはきっと他の誰が抜けてもそうなんだという気持ちももちろんあります)。6人はパフォーマンスでSUGAさんの存在をアピールしたり、授賞式でも事あるごとにSUGAさんに言及したり、円陣組む時一人分空けたりしていて、それを見るたび胸がいっぱいになります…。

 

アルバムが最高すぎたので余計SUGAさんの不在にめそめそしていたら、なんと翌日本人が宿舎から一人で配信してくれました。

 

 画面をつけてSUGAさんが現れた瞬間、泣いてました。ファンの前に姿を見せてくれたのは術後初、左腕には愛犬ホリーちゃんが入ってるくらい(本人談)大きなサポーターを着けていました。

一時間ほどの配信の中で左肩の手術前後の状態やなぜ手術しようと決意したのかについても隠さず詳細に打ち明けていたSUGAさん。彼が自分の不安や痛みをあまり隠すことなく打ち明ける人だということに改めて気づきました。

「まずコロナ(原文ママ)で公演ができない状況プラス、僕はこの腕、この肩プラス、今、精神的にベストとは言えません。僕も活動もしたいし公演もしたいです。」

「正直補助具をつけている姿はあまり見せたくなかったんですが、心配させるので。でも僕の姿が全然見えないから心配してらっしゃったのでちょっと来ました。」

 

 「精神的にベストとは言えません」ってはっきり言うのは、そんなに簡単なことじゃないと思います。まだ補助具が取れない状態でファンの前に現れて肩の状態を正直に話したこともそうですが、ファンはどうしたって心配してしまうわけで…でも心配されることは承知の上で…心配させるから補助具がついた姿はあまり見せたくない、でも「姿を見せることで安心させる」という選択ができるSUGAさんの優しさと強さを感じました。

 

SUGAさんは少し前のesquire誌インタビューでもこんな風に話していました。

「男らしさというものを、ある種の感情や特性によって定義する文化がありますが、ぼくはその手の表現が好きじゃありません。男らしいって、一体どういう意味なのか?体の状態は日によってさまざまです。いいときもあれば悪いときもある。それによって自分の健康状態を判断するわけで…。心もそれと同じ。状態がいいときもあれば、悪いときもある。多くの人は大丈夫なふりをして、自分は”弱くない”って言うでしょう。まるで、そう口にすると弱い人間になってしまうみたいに。それは間違っていると、ぼくは思うんです。体調が悪くても、誰もきみのことを弱い人間だと思ったりしません。心についても、そうあるべきだと思うんです。社会はもっと、それに理解を示すべきだと願っています。」

今年心理カウンセラーの資格勉強を始めたというSUGAさんはメンバーの中でも特にメンタルヘルスに関して関心の高い人です。そうやって心の不調をきちんと認められる人だし、必要だと感じるなら不安や痛みを打ち明ける選択ができる、その姿勢を本当に尊敬しています。

メンバー最年長のJINくんは「ファンの皆さんには良い姿だけを見せたい」「僕は自分の悲しい感情をファンの皆さんと共有したくない」と言っています。わたしはJINくんのその姿勢もとても好きだし、SUGAさんとどちらが良いかということを考えたことはありません。2人がそれぞれの想いとスタンスをきちんと選べていることが嬉しいなと思っています。

 

社会における様々な立ち位置の人たちに寄り添って考えられるSUGAさんを見ていて、2年前から始めた資格試験への向き合い方にも変化が起きました。

そのうち転職するために手に職をつけておこうと思って始めた資格の勉強。資格も何もなかったわたしは「これなら持ってて使えそう」という軽い気持ちで選びました(内容が難しく多岐に渡るためのちにそれは誤りだったと気づきますが)。そうやってなんとなく、理由もなく始めた勉強だったけど、SUGAさんの「将来慈善活動に携わりたい」という話や、メンタルヘルスについての言及なんかを読んでいて、少しずつ意識が変わりました。

元々政治的なことや社会福祉に関することにも関心はあったけど、自分のやっている勉強が誰かのため―とりわけ社会で弱い立場に置かれる人たちのためになるんじゃないかと気づきました。

 かくして、手に職のために始めた勉強は小さいけどしっかりとした目標になりました。なかなか受からないけど、来年こそ受かるべく勉強を続けています。

付箋に書いて机に貼っているSUGAさんのメッセージは「三日坊主を300日ほど続ければいいんです。3日実践して1日休んでまた三日坊主、そうすれば最終的に300日経ちます。」というもので、わたしは本当に一つのものが続かない性格なんですが、できない日があってもこの言葉をお守りにしてまた始めるようにしています。

 

他にもーこれはSUGAさんに限った話ではないですが、彼らに出会ってから寄付するハードルがすごく下がりました。自分の誕生日の時以外でも寄付をする姿を見ていて、わたしにもできることできる範囲でやろうと思うようになりました。今年は今までで一番寄付活動をしたと思います。少額ですが色んな団体に。フットワークが軽くなった、という感じです。来年のSUGAさんの誕生日に寄付できるように半年くらいそれ専用貯金をしています、それはこの先もずっと続けるつもりです。

韓国はアーティストやそのファンダムが率先して慈善活動や寄付を行なっているのがすごくいいな、と思っていて、今度日本の推しの誕生日にも寄付しようと思っています。

 

おわりに 

2020年は本当に大変な一年だったけど、彼らに本当に支えられたなと思います。

ライブハウスでバンドのライブを観て10代20代を過ごしてきたわたしが、まさかアイドルを推すようになるなんて想像もしてませんでした。でも大人になってからでもたくさんの励ましをもらって、この先もずっとほどけないんだろうと思っていた絡まりをほぐせるようになりました。人はいつからだって良い方に変われるし、そのきっかけはどこにあるか分からないんだって彼らを好きになってからずっと感じています。「人はいつだって学びより良い方に変われる」ということもまた彼らの姿勢から学んだことです。

RMが言ってました。「ただ善い人でありたい」って。わたしもそう思う2020年でした。2021年はそれにまた少しでも近づけるように、自分のできる範囲でできることをやろうと思います。そして落ち着いたら必ず彼らのコンサートに行きたい。いつかあの紫の光の海のひとつになりたいです。

 

ものすごく長くなってしまったのですが、最後まで読んでくださった方、本当に本当にありがとうございました!みなさんもどうか健康に気を付けて、生きていきましょうね。春は来るし、夜も明けます。森のこだまのように、きっと日々が返ってきます。

もし気になるなという方がいたら、渾身のお勧め動画をいくつか置いておきますのでぜひ観てみてください。

 

ジェームズ・コーデンの番組The Late Late Showでのパフォーマンス。

Life Goes On~Dynamiteがひとつに繋がっている素晴らしい動画なので続けて観てほしいです。

座った状態でのDynamiteパフォーマンス。

左からJ-HOPE、SUGA、JUNG KOOK、V、JIN、RM、JIMIN

ジミー・ファロンの番組The Tonight Showでのパフォーマンス。

わたしはこの曲のパフォーマンスが死ぬほど好きなので最後に…

 

 

明日のアドベントは、オザキさん・みのもさん・ばっこさんです~!

 

―――――

 

 

 

 

 

*1:2018年9月、NYの国連本部で、世界中の若者たちに向けて「自分自身を語ろう」というスピーチを行ったもの。詳細はユニセフHPで。こちらでスピーチの全文が読めます。

世界中の若者たちへ BTSが国連総会でスピーチ 「自分自身のことを話して」 (unicef.or.jp)

*2:TIME誌が選ぶ2018年の顔の一組として選ばれ表紙を飾ったもの。

*3:Weverse…ファン同士・ファンとアーティストがより身近に交流できる公式ファンコミュニティSNSBTSだけでなく複数のアイドルグループのコミュニティがある。

BTSはメンバーが投稿したりファンの投稿に頻繁に返信してもいる。

https://en.wikipedia.org/wiki/Weverse (Wikipedia)

自分を愛するしるべ、わたしたちの月へ愛の言葉を

2020年12月4日。

 

今日はBTSの長男、ワールド・ワイド・ハンサム、JINのお誕生日です。

お誕生日おめでとう、ジンくん。

 

アミたちにとっての月、お誕生日おめでとう。

 

f:id:logues___q:20201203192724j:plain

 

open.spotify.com

 

 

出会った日が誕生日

ちょうど去年のFNS歌謡祭の放送日はジンくんの誕生日でした。

わたしがBTSと出会ったのはあの番組だったので、ジンくんの誕生日が出会った記念日になるんです。

すごいおめでたい、今年はそれにBillboard HOT100一位(非英語歌詞の曲が一位になるのは初めてのことだとか)が加わってものすごくおめでたくて、ちょっと豪華にホールケーキ買いました。

 

 お祝いの動画あんまりにもかわいい。

 

 

ジンくんへの誕生日プレゼントに

 

誕生日プレゼントとして少額ですがこちらにも寄付をしました。

www.givengain.com

BLMの寄付の時もこちらのプラットフォームを通して複数団体に寄付させてもらいました。団体を選べない場合は寄付金を均等に振り分けてくれる選択肢があり、わたしはそれを選びました。

今回のジンくんの寄付は、南アフリカの恵まれない農村部地域の子どもたちに安全な空間を提供する活動をしている組織へのチャリティです。他のメンバーの誕生日の際もこういった企画があるんですが、なかなか参加できなかったので、今回ジンくんのお誕生日企画に参加できてよかったです。

 

 

「頑張ってるふり」 も大事

IN THE SOOPの最終話でジンくんとユンギさんが二人で話していたシーンが印象的でずっと心に残っている。

BTSになってなかったらどうしてたかな?という話から、ふと「僕、頑張ってるふりはよくするけど」とこぼしたユンギ。ジンくんはこんな風に返していた。

 

「それも大事。ともかく周りの人に刺激を与えるし、シュガさんから刺激を受けて僕が頑張ればシュガさんもそれを見て頑張るだろう。」

 

わたしもよくやってしまう「頑張ってるふり」。

SNSに勉強してるって書くけど、受け取られているほどきっとできてない。本当はもっと頑張りたいとか、もっと頑張るべきだとか…だからユンギの言った言葉が痛いほど自分にも刺さった。その気持ちをこんな風にすくってくれるジンくんに、わたしの気持ちもふわっとすくわれた。ジンくんのこういう優しさはどこからくるんだろう。

 

youtu.be

※SOOPは有料配信コンテンツのため予告動画のリンクです。

weverse.io

 

 

 

 LOVE MYSELFという旅路のパートナー

 

youtu.be

 

ジンくんのソロ曲Epiphanyがとても好き。

 

「自分を愛する」って本当に難しい。

大事なことだって分かっていてもそれがなかなかできなくて、いつも同じところで足踏みしてばかりだった。誰に何を言われても―たとえそれがかつて恋人であった人からの愛の言葉でも、親しい友人からの言葉でも―自分を大切にする気持ちはいつまでも芽生えなかった。それが仕方のないことだと自分で諦めてもいた。なんの芽も生えない乾いた砂漠のようだとずっと思ってた。

 

だけどそんな砂漠を海に変えてくれたのがBTSだったし、それは誰よりジンくんの影響だった。

 

I'm the one I should love in this world

光り輝く僕、大切な僕の魂

やっと気づいたんだ、僕は僕を愛してるって

完璧じゃないけどとても美しい

I'm the one I should love

 

open.spotify.com

 

大好きなEpiphanyのサビをいつも胸にしまっている。

自分を愛する旅路はまだ始まったばかりで、躓いたり立ち止まったりを繰りかえしているけど、向き合うこと・進むことをやめないと決めた。

 

 

 

深淵を見つめた彼からの贈りもの

 

この記事を書いてる間に誕生日を迎える人からのプレゼントが届いた。

 

soundcloud.com

 

Abyssという単語を調べたら「深淵」という意味だった。

青色の中に立つジンくんの絵とジンくんの声。

BANGTAN BLOG :: BANGTAN BLOG (ibighit.com)

こちらで歌詞とジンくんからのメッセージが読めます。韓国語です。

 

ジンくんは「アミたちには良い姿だけを見せたい」と言っていた。

 

わたしはユンギの不安や痛みを隠さない選択ができるところをとても愛しているんですが、それと同じだけジンくんのその姿勢を愛していて。どちらも相手(アミたち)を思い遣る、愛しているからこその選択だと思っているし、見せる/見せないという選択ができるところにいる、ということに少し安心してもいる。

 

そういうジンくんが、メッセージの中で

 

「僕は自分の悲しい感情をファンの皆さんと共有したくない。良いものだけをお見せしたいからです。しかし、それが音楽なら話は違う。普段の僕の行動では共有したくないが、音楽としてはお見せしてもいいと思う。」

 

と言っているのがとても印象的だった。

サイト内に書かれたメッセージでは、ダイナマイトでBillboard HOT100一位を獲得したとき抱いたネガティブな感情についてとても率直に書かれていた。翻訳機でしかまだ読むことができないわたしでさえきちんと大意をつかむことができるほど、優しく丁寧な文章で。

 

「誕生日には合わないちょっと憂鬱な歌ですが」と言っているけど、わたしはこの曲の柔らかさと寂しさをとても愛してる。これから先きっと悲しいとき、自分に迷うときに大切に聴くだろうと思う。あなたの誕生日なのに、こんなに素晴らしいプレゼントをもらっていいのかな、ありがとう。

 

 

 

温かい日になるといいな、あなたの誕生日の一日が。

大好きなひとたちと過ごせたり、美味しいものを食べられたり、好きなゲームをずっとしていられたり、仕事が早く終わったり…どんなことでも満足して終えられる日であってほしい。

そして願わくば、世界中のアミたちからの愛を感じられる日でありますよう。

あなたがBTSのJINでいることを選んでくれて、本当に感謝しています。

 

 

f:id:logues___q:20201203215947j:plain

 

석진아, 생일 축하해요.

보라해.